ディスクの管理では、ボリュームのグラフィック表示、および一覧表示の [状態] の列に、次のいずれかのボリューム状態が示されています。
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[失敗] 状態が発生するのは、ベーシック ボリューム、またはダイナミック ボリュームを自動的に起動できない場合、またはディスクが損傷している場合です。この状態は、[不完全なデータ] 状態のボリュームをインポートした後にも発生します。障害が発生したボリューム上には、エラー アイコンが表示されています。ディスクまたはファイル システムを修復できない場合、データが失われます。
ボリュームがベーシック ボリュームであれば、ベーシック ボリュームのある物理ディスクの電源が入っていること、プラグが差し込まれていること、およびコンピュータに接続されていることを確認します。ベーシック ボリュームについては、ユーザーが実行できるその他の操作はありません。
ボリュームがダイナミック ボリュームであれば、ダイナミック ボリュームのあるダイナミック ディスクがオンラインになっていることを確認します。ディスクがオンラインになっていなければ、ディスクを再アクティブ化する必要があります。ディスクの再アクティブ化に成功すると、ボリュームも自動的に再開されて、[正常] 状態に戻ります。ディスクをオンラインにする操作手順については、「不足しているまたはオフラインのダイナミック ディスクを再アクティブ化する」を参照してください。
ボリュームが存在するダイナミック ディスクの状態が [オンライン] に戻っても、ダイナミック ボリュームの状態が [正常] に戻らない場合は、ボリュームを手動で再アクティブ化できます。ボリュームを再アクティブ化する方法については、「ダイナミック ボリュームを再アクティブ化する」を参照してください。
古いデータを含むミラー ボリュームまたは RAID-5 ボリュームの場合は、ボリュームが存在しているディスクをオンライン状態に戻すと、ボリュームが自動的に再アクティブ化されます。現在のデータを含むディスクの接続が解除されている場合は、データを同期できるように、最初にこれらのディスクをオンライン状態に戻してください。さもなければ、ミラー ボリュームまたは RAID-5 ボリュームを再アクティブ化し、Chkdsk.exe を実行してください。
ボリュームを再アクティブ化する方法については、「ダイナミック ボリュームを再アクティブ化する」を参照してください。Chkdsk.exe を実行するには、[スタート] ボタン、[ファイル名を指定して実行] の順にクリックし、「chkdsk」と入力し、[OK] をクリックします。
[失敗] 状態のボリュームを修復する方法については、「ディスクの管理のトラブルシューティング」を参照してください。
[冗長の失敗] 状態が発生するのは、ボリュームを構成しているディスクの 1 つがオンライン状態でなくなっているため、ミラー ボリュームまたは RAID-5 ボリューム上のデータがフォールト トレラントな状態ではなくなっている場合です。冗長の失敗が発生しているボリューム上には、警告アイコンが表示されています。
[冗長の失敗] 状態のボリュームには、関連するサブ状態がかっこで囲んで表示されることがよくあります。ボリュームには一度に 1 つのサブ状態しか表示されません。サブ状態の表示は、次の表に現れる順に従います。たとえば、ブート ボリューム、システム ボリューム、アクティブ ボリューム、ページ ファイル、およびクラッシュ ダンプとして機能するボリュームが 1 つしかない場合、そのボリュームの状態は [冗長の失敗 (システム)] と表示されます。ただし、ミラー ボリュームまたは RAID-5 ボリューム上でエラーが発生すると、[(危険)] サブ状態が優先します。
冗長の失敗 (サブ状態) | 説明 |
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ボリュームの状態が [冗長の失敗 (危険)] となっている場合は、通常、そのボリュームが存在しているディスクの状態も [オンライン (エラー)] となっています。ディスクを再アクティブ化して [オンライン] 状態に戻すと、ボリュームの状態も [冗長の失敗] に変わります。 |
残りのオンライン ディスクを使って引き続きボリュームにアクセスすることは可能ですが、ボリュームを構成するこれらのディスクで障害が発生した場合は、ボリュームとそのデータは失われます。そのような損失を防ぐために、早急にボリュームの修復を試みる必要があります。
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ボリュームが存在しているディスクがオンライン状態でなくなっている場合は、ディスクを右クリックし [ディスクの再アクティブ化] をクリックして、ディスクを再アクティブ化します。ディスクの再アクティブ化に成功すると、ボリュームも自動的に修復されて、[正常] 状態に戻ります。ミラー ボリュームの場合は、ミラー内のデータが自動的に再同期化されます。また RAID-5 ボリュームの場合は、パリティとデータが自動的に再生成されます。 |
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ディスクの状態が [オンライン] に戻っても、ボリュームの状態が [正常] に戻らない場合は、ボリュームを右クリックし [ボリュームの再アクティブ化] をクリックしてボリュームを手動で再アクティブ化できます。 |
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ディスクが [オンライン] 状態に戻らず、ボリュームも [正常] 状態に戻らない場合は、ディスクになんらかの問題が発生しています。この場合は、障害が発生したミラーまたは RAID-5 ディスク領域を置き換えてください。ミラー ボリューム内の障害が発生したミラーを置き換えるには、障害が発生したミラーを右クリックしてから [ミラーの削除] をクリックし、次に他のボリュームを右クリックしてから [ミラーの追加] をクリックし、別のディスク上に新しいミラーを作成します。RAID-5 ボリューム内の障害が発生したディスク領域を置き換えるには、RAID-5 ボリュームを右クリックしてから [ボリュームの修復] をクリックします。 |
[冗長の失敗] 状態のミラー ボリュームまたは RAID-5 ボリュームを修復する方法の詳細については、「ディスクの管理のトラブルシューティング」を参照してください。
[フォーマット中] 状態は、ボリュームをファイル システムでフォーマットしているときにのみ発生する一時的な状態です。ボリュームのフォーマット中は、フォーマットされているボリュームの量が割合で表示されます。フォーマットが完了すると、ボリュームの状態は [正常] になります。
[正常] 状態とは、ボリュームがアクセス可能で特に問題がないときのベーシック ボリュームまたはダイナミック ボリュームの通常の状態です。何もする必要はありません。
[正常] 状態のボリュームには、関連するサブ状態がかっこで囲んで表示されることがよくあります。ボリュームには一度に 1 つのサブ状態しか表示されません。サブ状態の表示は、次の表に現れる順に従います。たとえば、ブート ボリューム、システム ボリューム、アクティブ ボリューム、ページ ファイル、およびクラッシュ ダンプとして機能するボリュームが 1 つしかない場合、そのボリュームの状態は [正常 (システム)] と表示されます。ただし、ダイナミック ボリューム上でエラーが発生すると、[(危険)] サブ状態が優先します。
正常 (サブ状態) | 説明 |
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(ページ ファイル) |
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[正常 (不明なパーティション)] 状態のマスタ ブート レコード (MBR) または GUID パーティション テーブル (GPT) ディスク上のパーティションは、認識されない相手先ブランド供給 (OEM) パーティション、または非 Windows オペレーティング システム パーティションである可能性があります。[正常 (不明なパーティション)] 状態のパーティションのフォーマット、ドライブ文字またはマウント ポイントの割り当て、またはそのパーティション上のデータへのアクセスを行うことはできません。ただし、ディスクの管理または DiskPart コマンドを使用して、これらのパーティションを削除することはできます。パーティションを削除する手順については、「パーティションまたは論理ドライブを削除する」を参照してください。 |
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ボリュームの状態が [正常 (危険)] となっている場合は、通常、そのボリュームが存在しているディスクの状態も [オンライン (エラー)] となっています。ボリュームが存在しているディスクを再アクティブ化してディスクの状態を [オンライン] に戻すと、ボリュームの状態は [正常] 状態に戻ります。それでも [正常 (危険)] 状態が続く場合、ディスクに障害が発生している可能性があります。できるだけ早くデータをバックアップし、ディスクを置き換えてください。 [正常 (危険)] 状態のディスクを修復する方法については、「ディスクの管理のトラブルシューティング」を参照してください。 |
[再生成中] 状態が発生するのは、RAID-5 ボリュームの不足しているディスクが再アクティブ化された場合、RAID-5 ボリュームのオフライン ディスクが再アクティブ化された場合、障害が発生した RAID-5 ボリュームが再アクティブ化された場合、RAID-5 ボリュームのディスクがインポートされた場合、および RAID-5 ボリュームにデータとパリティが再生成されている場合です。何もする必要はありません。再生成が完了すると、ボリュームの状態は [正常] に戻ります。データとパリティの再生成中に、RAID-5 ボリュームにアクセスすることも可能です。
[再同期中] 状態が発生するのは、ミラーの作成中かミラー ボリュームによるコンピュータの再起動中、ミラー ボリュームのオフライン ディスクが再アクティブ化された場合、ミラー ボリュームのディスクがインポートされた場合、または両方のミラーに同一のデータが含まれるようにミラー ボリュームの再同期が行われている場合です。何もする必要はありません。再同期が完了すると、ミラー ボリュームの状態は [正常] に戻ります。ミラー ボリュームのサイズによっては、再同期化にしばらく時間がかかることもあります。再同期中にミラー ボリュームにアクセスすることは可能ですが、ミラーを解除するなど、再同期中には構成の変更は行わないでください。
[再同期中] 状態のボリュームには、関連するサブ状態がかっこで囲んで表示されることがよくあります。次の表は、[再同期中] 状態のボリュームに表示されるサブ状態の一覧です。
再同期中 (サブ状態) | 説明 |
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(クラッシュ ダンプ) |
ボリュームがクラッシュ ダンプを保持していることを示します。メモリ ダンプとも呼ばれます。メモリ ダンプを使用するのは、Windows XP Professional または Windows Server 2003 のオペレーティング システムが予期せず停止したときに、システム メモリの内容を記録するためです。利用できるメモリ ダンプの種類の詳細については、「システムが予期せず停止した場合の動作を指定する」を参照してください。 |
[不明] 状態が発生するのは、ボリュームのブート セクタが破損していて (ウイルスが原因の可能性があります)、ボリューム上のデータにアクセスできない場合です。
[不明] 状態のボリュームを修復する方法については、「ディスクの管理のトラブルシューティング」を参照してください。
ディスクをインポートするとき、ボリュームに問題がない限り、これらのディスクのすべてのボリュームには、[形式の異なるディスクのボリューム] ダイアログ ボックスに [OK] 条件が表示されます。ミラー ボリュームまたは RAID-5 ボリュームをインポートするとき、考えられる問題としては、不完全なデータ、重複していないデータ、または古いデータがあります。
[不完全なデータ] 状態は、[形式の異なるディスクのボリューム] ダイアログ ボックスに表示されます。この状態が発生するのは、データが複数のディスクにまたがっているが、一部のディスクが移動されていない場合です。このボリューム上のデータは、このボリュームを含む残りのディスクを移動して、すべてのディスクをまとめてインポートしない限り破棄されます。後で不足しているディスクをインポートして、データを復元することはできません。
[不完全なデータ] 状態のボリュームを修復する方法については、「ディスクの管理のトラブルシューティング」を参照してください。
[重複していないデータ] 状態は、[形式の異なるディスクのボリューム] ダイアログ ボックスに表示されます。この状態が発生するのは、ミラー ボリュームまたは RAID-5 ボリューム内のディスクを除くすべてのディスクをインポートする場合です。ディスクの管理では、インポートされた半分のミラー ボリュームは、[冗長の失敗] 状態を受け取りますが、インポートされなかった半分のミラーを保持するディスクは、[不足] 状態を受け取ります。RAID-5 ボリュームは、[冗長の失敗] 状態を受け取ります。
[重複していないデータ] 状態が発生するのを防止するには、ミラー ボリュームまたは RAID-5 ボリュームに属するすべてのディスクを同時にコンピュータに接続して、すべてのディスクを同時にインポートします。ミラー ボリュームでは、後で [不足] 状態のディスクをインポートして冗長性を復元することができます。
[重複していないデータ] 状態のボリュームを修復する方法については、「ディスクの管理のトラブルシューティング」を参照してください。
[古いデータ] 状態は、[形式の異なるディスクのボリューム] ダイアログ ボックスに表示されます。この状態が発生するのは、ミラー ボリュームまたは RAID-5 ボリュームに古いミラー情報、古いパリティ情報、または I/O エラーがある場合です。
[古いデータ] 状態のミラー ボリュームまたは RAID-5 ボリュームを修復する方法の詳細については、「ディスクの管理のトラブルシューティング」を参照してください。
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