パーティション スタイルとは、Windows XP Professional と Windows Server 2003 オペレーティング システムでディスク上のパーティションを編成するのに使用される方法を指します。x86 ベースおよび x64 ベースのコンピュータはすべて、マスタ ブート レコード (MBR) と呼ばれるパーティション スタイルを使用します。MBR には、パーティションが置かれているディスク上の場所を記述するパーティション テーブルが含まれています。Service Pack 1 (SP1) が適用された Windows Server 2003 を実行していない x86 ベースのコンピュータでは、使用できるパーティション スタイルは MBR だけなので、このスタイルを選択する必要はありません。自動的にこのスタイルが使用されます。
Itanium ベースのコンピュータ、Service Pack 1 (SP1) が適用された Windows Server 2003 を実行している x86 ベースのコンピュータ、x64 ベースのコンピュータは、MBR パーティション スタイル、または GUID パーティション テーブル (GPT) パーティション スタイルのいずれかを使用できます。MBR と GPT のパーティション スタイルにはいくつかの相違がありますが、ディスクに関連したほとんどの処理に変わりはありません。ベーシック ディスクとダイナミック ディスクは、Windows 2000 での場合と同様に機能し、これらの記憶域の種類は、どちらのパーティション スタイルを使用するディスクでも利用できます。ベーシック ディスクとベーシック ボリュームの詳細については、「ベーシック ディスクとベーシック ボリューム」を参照してください。ダイナミック ディスクとボリュームの詳細については、「ダイナミック ディスクとボリューム」を参照してください。GPT ディスクの詳細については、「GUID パーティション テーブル」を参照してください。
起動するには、x86 ベースおよび x64 ベースのコンピュータの MBR ディスクでは、1 つのパーティションをアクティブとして指定している必要があります。Service Pack 1 (SP1) が適用された Windows Server 2003 を実行している x86 ベースのコンピュータと x64 ベースのコンピュータには、GPT ディスクをインストールできますが、そこからオペレーティング システムを起動することはできません。Itanium ベースのコンピュータでは、拡張ファームウェア インターフェイス (EFI) システム パーティションを含む GPT ディスクとコンピュータを起動するためのファイルが必要です。Itanium ベースのシステム上に MBR ディスクをインストールすることもできますが、MBR ディスクからオペレーティング システムを起動することはできません。EFI と EFI システム パーティションの詳細については、「拡張ファームウェア インターフェイス」を参照してください。
MBR と GPT のパーティション スタイルを使用するディスクをより簡単に区別するために、ディスクの管理では、マスタ ブート レコードのパーティション スタイルを使用するディスクには、MBR ディスクのラベルが付けられます。また、GUID パーティション テーブルのパーティション スタイルを使用するディスクには、GPT ディスクのラベルが付けられます。
次の表は、Windows XP Professional と Windows Server 2003 オペレーティング システムにおける記憶域の種類とパーティション スタイルを示しています。
オペレーティング システム | ベーシック ボリューム | ダイナミック シンプル ボリューム、ダイナミック スパン ボリューム、ダイナミック ストライプ ボリューム | ミラー ボリュームと RAID-5 ボリューム | MBR ブート ボリューム | MBR データ ボリューム | GPT ブート ボリューム | GPT データ ボリューム |
Windows XP Home Edition |
X |
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X |
X |
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Windows XP Professional |
X |
X |
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X |
X |
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Windows Server 2003, Standard Edition |
X |
X |
X |
X |
X |
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Windows Server 2003, Enterprise Edition |
X |
X |
X |
X |
X |
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Windows Server 2003, Datacenter Edition |
X |
X |
X |
X |
X |
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Service Pack 1 (SP1) が適用された Windows Server 2003, Standard Edition |
X |
X |
X |
X |
X |
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X |
Service Pack 1 (SP1) が適用された Windows Server 2003, Enterprise Edition |
X |
X |
X |
X |
X |
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X |
Service Pack 1 (SP1) が適用された Windows Server 2003, Datacenter Edition |
X |
X |
X |
X |
X |
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X |
Windows XP 64-bit Edition (Itanium) |
X |
X |
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X |
X |
X |
Itanium ベース システム用の Windows Server 2003, Enterprise Edition |
X |
X |
X |
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X |
X |
X |
Itanium ベース システム用の Windows Server 2003, Datacenter Edition |
X |
X |
X |
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X |
X |
X |
Windows XP Professional x64 Edition |
X |
X |
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X |
X |
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X |
Windows Server 2003, Standard x64 Edition |
X |
X |
X |
X |
X |
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X |
Windows Server 2003, Enterprise x64 Edition |
X |
X |
X |
X |
X |
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X |
Windows Server 2003, Datacenter x64 Edition |
X |
X |
X |
X |
X |
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X |
ディスクの管理では、すべてのダイナミック ディスクと GUID パーティション テーブル (GPT) ディスクで、NTFS が必要です。ただし、format コマンドを使うと、FAT または FAT32 でこれらのディスクをフォーマットすることができます。format コマンドの詳細については、「Format」を参照してください。
ファイル システムの互換性と制限事項の詳細については、「ファイル システムの選択 : NTFS、FAT、または FAT32」を参照してください。
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